ベネツィアに行く方にぜひ覚えておいて欲しいことが一つあります。それは
「ベニスの人々は皆ベニスの商人だ」
ということです。特にガラスを購入する時には本当にぜひ気を付けてもらいたい。
以下にガラスショップや、ガラス工場のセールスマン(店員)の販売テクニック及び、ショッピングのアドバイスを紹介するので参考にして下さい。
1)ガラスのコップを机の上にバンバンと叩き付けて、「このグラスは一級品だからこのように割れません。」と説明する店員がいますが、これは叩き方にちょっとした「コツ」があるだけで、(例えばグラスを机に叩き付ける時にグラスを持つ手の中指をそっとグラスの中底に当てていたりする)、皆さんも知っての通り、グラスは防弾ガラスで出来ているわけではないので、落としたりすればいつかはちゃんと割れてしまいます(またグラスが割れなければ、グラスを売っているお店も、いつかは商売ができなくなってしまいますしネ)。
2)店員さんがガラスの色の説明をする時、必ずと言って良い程「赤い色のガラスには、全て24金を溶かし込んで赤色を出しています」といった説明をする人がいますが、実際に金を混ぜ込んで発色させるいわゆる「金赤」というのは、現在あまり使われていません。少なくとも、お土産用のガラス製品類に使われている赤いガラスは、セレニウムなどを使って発色させた赤いガラスを使っています。
※昔は赤色のガラスはすべて純金を溶かし込んで、その美しい赤い色を発色させていたので(ガラス器を作る時の温度調整もものすごく難しい)、赤い色のガラス器(アクセサリー類も含む)はとても高価で、赤い色のガラス器を持つことは、お金持ちのステータスでもあったそうです。
3)お店に入ってワイングラスや置物を見ていると、親切そうな店員が「それはピカソがデザインしたものです。」とか言って説明する店員がいます。ピカソの他にも、「ミロ」や「ダリ」などの有名なアーティストの名前を出す時がありますが、あれはほとんどの場合「まっかな嘘」です(たとえ保証書が付いていても嘘です)。置物などでは確かに「ピカソ」や「シャガール」、「ブランクースィ」といった巨匠の「作品」、あるいは「彼等にささげる作品」といったものもありますが、これらの作品には必ず「Omaggio
a Picasso-Dedicated to Picasso(ピカソに捧げる)」といったサインが彫りつけてありますし、値段もかなり高いものになります(40、50万〜数千万円)。
4)イタリアではショッピングをする時には、ほとんどと言って良い程お客さんはディスカウント(イタリアでは「SCONTO−スコント」と言う)を求め、値段の交渉をします。ベネツィアもその例外ではなく、むしろガラス製品に限って言えば、他のどこよりもその交渉が激しいと言えます。下にベネツィアでガラス製品を購入する場合の、ディスカウントの目安を書いておきましたので参考にして下さい。
| ヲグラス類 |
1客の値段が2万円未満の物 |
10%前後もしくは端数切り捨て |
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1客の値段が2万円以上10万円未満の物 |
10〜15% |
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1客の値段が10万円以上の物 |
15〜30%以上 |
| ヲシャンデリア |
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10%前後+日本までの送料 |
| ヲ鏡類 |
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10%前後+日本までの送料 |
| ヲ置物類 |
1個の値段が2万円未満の物 |
10%前後もしくは端数切り捨て |
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1個の値段が2万円以上10万円未満の物 |
10〜15% |
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1個の値段が10万円以上の小さい物 |
15〜30%以上 |
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1個の値段が10万円以上の大きい物 |
15〜30%以上+日本までの送料 |
| ヲアクセサリー類 |
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10%前後 |
これだけ聞くと、ベネツィアで買い物をするのは少し恐いと思われる方もおられるかと思いますが、決してそうではありません。 確かにガラス工場(そう呼ばれているだけで、実際はそうではないところも多いのですが)の中には、お客さんが一度ショールームに入ったが最後、買うまでショールームから出さないなんてところもありますが、特別に恐いというものでもありません(決して暴力的ではないので・・・)。要は、これらのことを知っていればいいということです。ベネツィアに行ってベネチアンガラスを購入される際には、ぜひ頑張って強気で値段交渉して下さい(「スコント!スコント!」と言うだけでも、たいていは大丈夫です)。
皆さんもベネツィアに行かれる際には、ぜひ頑張って値引きを交渉して、ショッピングを楽しんでください。
いわゆる「カリスマ店員」達の接客時の名言集。
「E' meglio perdere 2 dite
che tutto il braccio.」
「片腕全部を失うよりは指を2本失うほうがまだまし」
(お客さんからディスカウントを求められた時に、最初はディスカウントは全くできないと言ってわざと渋っておき、その後にお客さんの反応を伺いながらこの言葉をお客さんに言って、10〜15%ほどのディスカウントを提示する・・・結果お客さんは大喜びで帰っていき、店員は近くのBARに祝杯を挙げに行く)
「Guardi...Io sono il suo
dottore e Lei e il mio paziente.
Il paziente deve essere franco con suo dottore.
Allora mi dica tutto quello che Lei sa...」
「私は貴方の主治医です。そして貴方は今私の患者です。患者はお医者さんに嘘をついてはいけませんネ。
さぁおっしゃいなさい・・・貴方の悪いところ、悩みを・・・」
(すでに、他のお店で商品の交渉をしてきたらしいお客さんがお店に入ってきた時に、お客さんから別のお店でどんなものをいくらで交渉してきたのかを聞き出す時に、ゆっくりとお客さんに近付き、この言葉を耳元で囁く・・・結果似たような商品を売り付けることに成功)
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